AGA（Androgenetic Alopecia）、日本語で「男性型脱毛症」とは、主に男性ホルモンと遺伝が影響を及ぼす進行性の脱毛症です。この脱毛症は、成人男性に多くみられ、特に生え際や頭頂部の髪の薄さが特徴的です。AGAの発症には、男性ホルモンであるテストステロンが関与しており、これが5αリダクターゼという酵素の作用によってジヒドロテストステロン（DHT）に変換されることが、脱毛の主な原因とされています。

AGAは遺伝的要素が強く、家族に薄毛の人がいる場合、発症する確率が高まることが知られています。また、男性ホルモンの影響を受けやすい生え際や頭頂部に薄毛が現れるのが一般的で、側頭部や後頭部は比較的影響を受けにくいとされています。

AGAの特徴は、年齢に関係なく成人男性であれば発症する可能性があることです。日本では全年齢の平均で約30%の男性がAGAを経験しており、特に中年期に多く見られる傾向がありますが、20代や30代の若年層でも発症するケースが増えています。